結婚の定義──君と僕を繋ぐもの──
「オマエの写真が週刊誌にスッパ抜かれたんだよ!テレビはどこつけてもオマエの話題で持ちきりなんだ。とりあえず、これから車で迎えに行くから事務所に来てくれ。マンションの下に着いたら電話するから、それまで部屋から出るなよ!」

「ハイ…。」


電話を切るとユウは呆然とテレビを見つめた。

(なんか…オレたちが思っている以上に大騒ぎ?)

「ユウ…。」

不安そうにユウの顔を見上げるレナの頭を優しく撫でると、ユウは苦笑いする。

「二人で歩いてるとこ撮られて、写真週刊誌にスッパ抜かれたんだって。なんか、大騒ぎ。」

「……。」

「大丈夫だよ、レナ。」

ユウは不安そうにしているレナを抱きしめた。

「オレたち、やましいことしてないもん。」

「うん…。」

「とりあえず、事務所から呼び出し食らったから、行ってくる。今日はどこにも行けなくなったけど、ごめんな。レナも、悪いけど今日は家にいて。」

「うん…。」
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