石林(シーリン)三国志

もうすぐ修学旅行

田村瞳たちのクラスはもうすぐ修学旅行だ。
大阪からフェリーで上海に上陸して雲南省
を周遊してくる中国の旅だ。

『何でアメリカじゃないんだろう?』
そう思いながら瞳は旅行の説明を聞いていた。

担任の諸星先生は今年結婚したばかりの
眉の太いちょっとイケメンの歴史の先生だ。

「雲南省の省都昆明から南のところにある大カストロ
地形、石の林と書いてシーリンと読む。OK?」

『松林、竹林、梅林、中林、平林、小林・・・?
でも石林はないよな。シーリン、かっこいいかも』

「数千万年かけて形成された巨大な石柱が見渡す限り
林立している。秋吉台の比ではない。その下には幾万
もの鍾乳洞が存在している。絶対に迷い込まないように」

『シーリンの洞窟かあ。なんかおもしろそう・・ZZZZ』
瞳はうとうとと眠くなってきていた。
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