石林(シーリン)三国志

紫雲洞

石はどこに行っても瞳についてきた。
ところがこの石は瞳以外には見えないのだ。

仲間も誰も信じてはくれない。
修学旅行にも結局その石はついてきた。

石林(シーリン)だ。想像以上のスケールだ。
ここは太古の昔海の底だった。えーっ?

この大宇宙、何が起こるかわからない。
大カストロ大地石林の下には同規模の

大地下鍾乳洞がある。千人入る大空洞や
滝や温泉や天空が見える大竪穴や

未知の鍾乳洞が五万とある。ガイドなしで
この鍾乳洞に迷い込めば大変なことになる。

最大級の紫雲洞の入り口で仙人のような
不思議な老人のガイドに瞳は呼び止められた。

「今日はここに泊まるのかな?」
「ええ、石林賓館に泊まります」
「青い石の謎を知りたければ、夜8時に
正面玄関にいなさい」
「あ、はい。8時に」

そのまま列に押されて瞳は洞窟の中へ・・・。

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