森田当麻の奇妙事件簿2
「事件のことですよね。アリバイのない、真凛さん、飛鳥さん、陸さん、そして太田先生……」
「しかも、彼らのいた場所は体育館に繋がる渡り廊下がある。いつでも犯行は可能だ。」
いつになく真剣な顔の当麻。
母校だから、というのもあるのだろうか。
「じゃあ友明さんの呪いに見せかけて、留衣さんを殺したってことですよね。でも、遺書はどう説明するんですか?」
問題は遺書だ。
あの遺書は手書きだし、筆跡鑑定の結果、留衣本人の字だとわかった。