森田当麻の奇妙事件簿2

「悲鳴が聞こえて……怖くなって。でも幽霊が出たのかも!って、体育館に向かったわ。そこで、陸先輩と部長に合流したの」

「職員室には行ったんですか?」

たしか、1階には職員室があったはずだ。

「ううん。行ってない。先生がまだいたから……」

「それって、太田先生?」

優衣の問いにうなずく飛鳥。

「なるほど。最後は真凛さん」

「……私もほとんど皆と同じなので、説明する意味は……」

「順番に教室を見ていった。悲鳴が聞こえ、体育館に向かった。間違いないな?」

当麻が確認するように言う。

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