森田当麻の奇妙事件簿2

「こいつらが、あの坊主のことを聞きたいらしい。聞かせてやれ」

大男はそれだけ言うと、奥に行ってしまう。そのあとを犬のように追いかけていく男たち。

すぐに分かった。

あの大男が、ボス。

富山がジッと大男の後ろ姿をみてると、チャンが「あんまみてんじゃねーよ」と床に唾を吐く。

「あ、すみません」

「で?何が聞きたい?」

チャンはタバコに火をつけると、ハッと息を吐いた。


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