森田当麻の奇妙事件簿2

「柊留衣さんのことです。留衣さんは、まだ高校生ですよね?なぜ、この会に?」

「ハッ。あいつ、高校生だったの?俺ら騙してた訳か」

「騙してた……?」

当麻が顔色を伺うように聞く。

「ああ。あいつさ、ここに来て『俺もこの会に入らせてください』って言ってよ。歳聞けば『22歳』って。全然違うじゃねーか。」

たしかに留衣は背も高いし、見た目からは高校生だと断定もしにくい。

騙されるのも無理はない。

「それで?その柊留衣はここで何してたんです?」

皆藤が一言一句に気を付けて聞く。



< 161 / 250 >

この作品をシェア

pagetop