森田当麻の奇妙事件簿2

大男はフッと笑うと、ライターを取りだし火をつける。

「まさかまた出逢うとは思わなかったさ。まさに、運命にいるんだな。俺と、その憎い探偵は……」

「……なんで殺さないんスか?あんたほどの力があれば、こんな男楽勝じゃ……」

「ダメなんだ。まだ。殺す時期じゃない。……あいつが命を懸けても守りたいと思う、そんな奴が現れたとき。……あいつの命は、尽きる。」

この人は、人を殺すことを快感として得ている。

そう思うと、チャンの背中はゾッと凍った。



< 164 / 250 >

この作品をシェア

pagetop