森田当麻の奇妙事件簿2
手掛かり
2
車に戻ると、皆藤はカツラをとり、髪をぐしゃぐしゃとかき回した。
「あーっ!!くそっ!!これ、なんだよ!蒸れる!!」
カツラを投げ捨てると、当麻が呆れたようにため息をつく。
「帰ってシャワーで洗うんですね。せっかく、似合ってたのに」
「嬉しくねぇよ」
怒った風の皆藤を無視して、当麻は富山に視線を向ける。
「富山刑事。鑑識に確認してもらえますかね?柊留衣さんの遺体から大麻の反応があるか……」
「あ……鑑識ですか?分かりました」