森田当麻の奇妙事件簿2
*
翌日。
昨日徹夜して調べた資料を抱えて、優衣は探偵社に向かって歩いていた。
安藤会に乗り込んだ当麻と皆藤刑事たちは大丈夫だっただろうか。
日向に昨日の夜電話したが、出なかった。
もし、当麻たちの身に何かあれば……。
そう思うと自然に速まる優衣の足。
探偵社の前に来ると、ちょうど当麻の車が探偵社を出るところだった。
「あ!!社長!!」
慌てて車の前に飛び出すと、急ブレーキで車が停まる。