森田当麻の奇妙事件簿2



翌日。

昨日徹夜して調べた資料を抱えて、優衣は探偵社に向かって歩いていた。

安藤会に乗り込んだ当麻と皆藤刑事たちは大丈夫だっただろうか。

日向に昨日の夜電話したが、出なかった。

もし、当麻たちの身に何かあれば……。

そう思うと自然に速まる優衣の足。

探偵社の前に来ると、ちょうど当麻の車が探偵社を出るところだった。

「あ!!社長!!」

慌てて車の前に飛び出すと、急ブレーキで車が停まる。



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