森田当麻の奇妙事件簿2
そう言うと、麻都佳はアメを食べながら、ハイヒールをコツコツと鳴らし、廊下を歩いて行ってしまう。
「逃げたな。あいつ」
「今度あいつのポーチにカエルでも入れといてやるか」
「おい、やりすぎだっての」
楽しそうに富山の目の前で話す男刑事たち。
一人の刑事が富山の肩に手を置いた。
「お前も気を付けな?あの女は何考えてるか分かりゃしねえ。関わんなよ」
ハハハ、と笑いながら去っていく3人の刑事に富山は怒りをおぼえた。