森田当麻の奇妙事件簿2
当麻はもどかしそうにガリガリと髪をかいた。
「大変なんだ!早くしないと一条さんが……」
「お兄ちゃん。落ち着いて。」
話を聞き、日向が割って入ってくる。
「なに?どんな夢をみたの?」
「……一条さんが、あの人に殺されかけていた。いや、もしかすると殺されていたのかもしれない……」
「あの人って……犯人ですか?」
「ああ!だから急がないと!!」
「分かった!優衣ちゃん、皆藤刑事たちに連絡!」
日向がいつになく真剣な目で、優衣に指示する。