森田当麻の奇妙事件簿2
「おい。当麻!」
車から下りて日向の車に近づくと、神妙な顔つきをした当麻たちがいた。
当麻は皆藤たちを一瞥すると、閉まっている校門を飛び越えて中に入っていく。
今日は祭日。高校は休みだ。
教師以外、誰もいないはずだ。
優衣の手を掴み、引き上げる当麻に皆藤は聞いてみた。
「当麻。今日は学校は休みだろ?誰もいないはずなんじゃ……」
「……だといいんですけどね」
意味深な言葉を残す当麻。
なんだかハッキリしない。