森田当麻の奇妙事件簿2

「私、ここで待ってるからね」

日向の言葉に当麻はうなずくと、優衣とさっさと行ってしまう。

「ちょっ……!!くそっ!あいつ!!……おい!富山!お前はここで日向ちゃんの保護についてろ」

「わ、分かりました!」

富山にそう言い聞かせて、皆藤は校門を飛び越え、当麻の後を追う。

当麻は体育館のドアの前に来ると、皆藤をみた。

いつもの寝ぼけ眼じゃない。

ゾクッとするような、鋭い目。


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