森田当麻の奇妙事件簿2
本当の真実
6
その光景は、信じられないものだった。
制服姿の飛鳥がナイフを手に、ステージに寝そべっている真凛を刺そうとしていたのだ。
「……飛鳥さんが、犯人?」
優衣の言葉に当麻は無言でうなずいた。
飛鳥が黙ってこちらを見ている。
「この事件は全て解けた。……話してもいいか?事件の真実を」
「……ええ。いいわよ。聞いてあげる。探偵さん」
余裕な笑みを浮かべる飛鳥。
どこに余裕なんてあるのだろう。