森田当麻の奇妙事件簿2
そして皆藤をみる。
「留衣さんは、薬物乱用者で幻覚を見ていた可能性があるんですよね?」
「あ、ああ……。そうらしいな」
「……もしかして!」
何か分かったのか、優衣が声をあげた。
当麻が優衣に大きくうなずく。
「そうだよ。幻覚で幽霊を見たとしたら、彼は信じるはずだよ。幽霊はいるって。自分は呪いで殺される……と」
やっと皆藤にも意味が分かった。
留衣は幽霊なんて信じてなかったが、幻覚のせいで幽霊を信じるようになった。
だが、そこでまた一つの疑問が浮かぶ。