森田当麻の奇妙事件簿2

「……は?」

意味が分からない。

皆藤の頭の中がこんがらがる。

「安藤会の奴が言ってたでしょう。留衣さんが『殺されるかもしれない。幽霊に』って言ってたって。もうその時点で留衣さんは幽霊を信じていたんです。」

「……じゃあ、安藤会に入ったのは助けを求めるためだったって事ですか?」

「ああ。薬物を彼の弁当か何かに混入し、安藤会に入るように勧めたのは、飛鳥さん。あなただろ」

当麻が飛鳥を指差した。

飛鳥はフッと笑うと、観念したのか、ポツポツと話始めた。



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