森田当麻の奇妙事件簿2

「美優にもね、幽霊の仕掛けで驚かせて、不登校にさせたの。次学校に来たら、必ず殺す」

その言葉に迷いなんて無いように思えた。

「この紙を俺に見せるために置いたのも、君だろ」

当麻が『体育館に来い』と印刷された紙切れを掲げた。

飛鳥が怪訝な顔で、その紙をみる。

「……なにそれ。知らない。」

「飛鳥さん。あなたじゃない。……一条さん。もう良いんじゃないですか」

当麻の呼びかけに寝そべっていた真凛がゆっくりと体を起こした。

「……あなた、分かってたんですよね?飛鳥さんが犯人って……」

「!?」

飛鳥が目を見開いて、真凛をみた。



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