森田当麻の奇妙事件簿2
「……はい。気づいてました……。飛鳥ちゃんが、犯人だって」
「まさか、見たの!?ここであいつを殺してるところ!!」
真凛が静かにうなずく。
「……だから、俺たちに気づいてもらうために、慌てて印刷して置き手紙を残したんだろう」
「はい……。私に、飛鳥ちゃんをとめる権利なんてないから」
弱々しい声でそう言う真凛。
「とめる権利がないって……どういうことだ?」
皆藤の言葉に真凛はゆっくり立ち上がると、「全部話してもいい?」と飛鳥をみた。