森田当麻の奇妙事件簿2
麻都佳はそう言いながらも、パクパクとマカロンを食べ続けている。
どうやらお気に召してもらえたようだ。
富山はホッとひと安心して「ではこれで」と部屋を出ようとした。
「……毎回こんなの持ってきたら、手伝ってやるよ。捜査」
信じがたい言葉に富山は目を見開く。
「ほ、本当ですか!?」
「嘘ついてどうすんだよ」
それはそうだ。
「た、助かります。ありがとうございます!」
富山が頭を下げると、麻都佳がフッと笑ったようだった。