森田当麻の奇妙事件簿2

真凛達はやる気なのか、一斉に部室を出ていく。

「俺たちも行くか」

「は、はい……」

幽霊がほんとに出るんだと思うと、足がすくむ。

優衣がそっと当麻のパーカーの裾をつかむと、当麻がそれに気づき、優衣の手を握った。

「えっ!?」

急に握られ、優衣は顔が赤面するのが自分でも分かった。
< 57 / 250 >

この作品をシェア

pagetop