森田当麻の奇妙事件簿2

「服がのびるし、掴まれてると歩きにくいんでな」

前を向いたまま言う当麻の耳はすこしだけ赤かった。

照れてるんだな。

そう思うと、当麻が可愛くて仕方がなかった。

部室を一歩出ると、そこは真っ暗闇で前も後ろもわからない闇の中。
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