森田当麻の奇妙事件簿2

「行きますよ」

当麻がすでに歩き始めながら言った。

「おい。待てよ」

皆藤は当麻の後を追いかけると、当麻を小突いた。

「まさか、妬いてんのか?」

その瞬間、当麻の足が止まる。

「皆藤刑事」

「あ?」

「それ以上言うと皆藤刑事のあんなことやこんなこと、全てばらしますよ?」

意味深な笑みを浮かべ、再び歩き出す当麻。

「お、おい!あんなことやこんなことってなんだよ……」
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