運命のﾋﾄ

学校につくと騒がしい
どこも転校生の話題で盛り上がってる

｢なぁ、和也！偵察行こ！偵察！｣

大島はこういうのが大好きだ
ちなみに美樹も乗り気だ

｢俺はいいや｣
｢んだよ～！｣
｢どぉせすぐわかるし｣
｢わかったよ！｣

そう言って２人は職員室へ走って行った


教室に入っても転校生ネタで盛り上がってる

｢和也は気にならんの？｣
綾が話しかけて来た

｢別に｣

その時、廊下から大声が聞こえた
大島だ
２人が教室に入ると声を揃えて叫んだ

｢ビッグニュ～ス！｣

やたら興奮している
大島は話しにならん

｢何かわかった？｣

美樹に聞いた

｢転校生このクラスだって！｣

ぅお～！

｢しかも女子！｣

ぅお～！！
男子は異常な盛り上がりだ
すると大島が割り込んで

｢めちゃ可愛いし～！｣

マジでぇ！！
男子はテンションが上がりまくった

少し経って担任が入って来る

｢みんな静かに！今日から転校生がこのクラスに来た｣

みんなが前に注目する

｢入って来い｣

ゆっくりと転校生が入ってくる
大きな瞳に少し長めのサラサラした髪
確かに可愛い
だが…なんか見た事ある

｢よろしく｣

次の瞬間、あの日の記憶が蘇る

｢…美島 唯？｣