岡本くんの愛し方
初めての××
「すず」
「う、うん?」
「何、名前呼ばれただけで照れてるの?」
こんばんは、小鳥遊すずです。
文化祭もついさっき無事に終わり、
今はお家にいます!
そして、そして…
岡本くんと…付き合うことになりました。
こんな私が…岡本くんの彼女…?
「お、岡本くん…あのさ……」
「……ケンカ売ってる?」
「え!?」
なんでいきなりそうなっちゃうの!?
私なにかしたっけ?
「俺は小鳥遊さんからすずって変えたのに
すずは俺のこと岡本くん、岡本くんっていい続けるわけ?千尋くんって呼んだのあの一回だけ?
それなら俺も小鳥遊さんって呼ぶから」
ご、ごもっともだし、
すずって呼んで欲しい……。
ドキドキするし、嬉しいもん。
でも…さ?
「下の名前で呼ぶの…恥ずかしい…」
そう、恥ずかしいのです。とてもとても。
女の子を下の名前で呼ぶのなら、まだ平気。
でも、男の子は緊張しちゃうし恥ずかしい…。