岡本くんの愛し方
千尋くんが言うには、
千花さんはすごくそういう話が大好きだから、
私が帰ったら話するんだって!
「それじゃあ、これからもよろしくね、千尋くん!」
「はい」
荷物はもう家に届いてるらしくて、
今思えば千尋くんのお家から私の家までは歩いて20分の距離だった。
お母さんと久しぶりに我が家についてすぐ、
荷物を自分の部屋に戻した。
「はぁぁ…ついにこの時が来ちゃったよ…。」
昨日は千尋くんの前で泣いちゃったし。
抱きしめながら背中さすってくれてたなぁ…
あぁ、思い出したら泣けてきちゃう。
明日からまた学校だけど、ご飯を作るのはお母さんの役割だったから、またギリギリまで寝る生活を送るんだろうな〜。
……絶対寂しいって口に出さないもん。
そう約束したんだもん、自分とだけども!!