岡本くんの愛し方
「絶対に、潰す。小鳥遊すず。」
パタパタと足音が聞こえて、
今ここで会ってしまっていいのか分からず
私は隠れてしまった。
この時点で私はもう弱虫?
……そうかもしれないけど、心の準備をする時間を少し欲しいかもしれない。
〝潰す〟確かにそう言われた。
呼び出しとかあるのかな…?
怖いなあ………。
でも、ね…私もそんな浅はかな気持ちで付き合ったわけじゃないから。
いつだって千尋くんの笑顔の元は私であって欲しい。
千尋くんの隣には私がいたい。
そう思うのは、ワガママなのかな?
ワガママでもいいや。重い女になっちゃうけど、
潰されるくらいなら、ぶつかりに行かないと…。