岡本くんの愛し方
「あたしさ、小鳥遊さんよりももっと前から
岡本くんの事好きだったんだよね」
うん、きいてるよ。
もう心の準備は出来てるから…。
私だって絶対に負けないもん。
千尋くんが大好きだから。
「単刀直入にいうけどさ、別れてくれない?」
「嫌です」
私がそう即答すると、杉本さん含めた3人の表情が一気に変わった。
「調子のってんの?」
「……のってないです。
別れろと言われて別れるカップルがどこにいるんですか」
本当は怖いし、声が震えそうになる。
でも、強がってるのかなんなのか、
絶対に泣きたくないし、、弱い私を見せたくない。
「あたしの事なめてる?」
「杉本さんこそ、私のこと舐めてもらっては困ります…っ」
言い切ってしまった。
大丈夫、大丈夫…。
たとえ何があろうとも、1人でどうにかするんだ。