だから、アイツが嫌い。

「何も言わないの?あ、びびってんだ」


ブチッ。
その一言で、私の感情が入れ替わる。


「びびる?何でケバいあんたみたいなアホにそんなこと言われなきゃ、ならないの?私は、ただ教室に入りたかっただけなんだけど」

「はぁ?ケバい?誰に向かっていってんのよ!」


今やっと、立ち上がったばかりの私の肩をドンっと押す。

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