青空の下で
できるだけ、冷静を装った。


冷たく、いつもと真逆なかんじで。


「まぁ、まだ8分前だしな・・・しばらく人来ないだろ。」


「そーだね、じゃああたし一旦戻るわ。」




そういって、方向転換した瞬間に、椅子を引く音が聞こえた。


反射的に、龍のいる方向に向きなおす。









「なぁ・・・なんでそんなに、冷たくするわけ?」





・・・やっぱり、バレるか。

今までそんなこと一回も無かったから・・・なおさら分かりやすいのかも。




「・・・べつに理由なんない。」



「うそつけ、そんなわけあるか。」











「・・・強いて言うなら、疲れたってかんじ?

ほら、あんたばかみたいにモテるからさ。女って怖いんだよー妬みとか。
その後にらまれたりもするしね。



別に単なるケンカ友達だし、もう話さなくってもいいかなーって思っただけ。





・・・文句ある?」




龍に言ったことない、暴言の数々。


うそで・・・うそだけで、固められた暴言。






・・・こんなこと、言いたくなかったのに。



「・・・もういいでしょ?十分わかったでしょ?





ってことだから、友達やめようね。


・・・ばいばい。」







そう言い放って、教室を出て行く。


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