青空の下で
そして、すぐに屋上へ向かった。



普段は少し長く感じる屋上への階段は、今のあたしにとってはありがたかった。



龍との距離が離れるから・・・。








__バンッ




いつもの音がしないくらい、勢いよくドアを開ける。





「は・・・っは・・・っ・・・なんで・・・!!」



ドアに寄りかかって座ったとたんに、涙があふれ出てきた。



どうすればいいのか、わからないくらいに__





「もうやだ・・・っ・・・なんであんなこと言っちゃったの!?
わざわざ突き放す必要、ないのに・・・!


 急展開すぎるでしょ・・・ばか・・・!!」





コンクリートでできた厚い壁と、木製の厚いドアのおかげで、きっと校舎内に居る人には聞こえていないと思う。




ほんとに、急展開すぎるでしょ。








6年間築いてきた絆が、一瞬で砕け散るなんて・・・さ。
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