青空の下で
歩いていても、頭の中は今日のことでいっぱいだった。





相手はどういうところなんだろう、とか。


背番号はなにかな、とか。





考えているうちにすぐ学校について、由香と合流した。








完全に恋する乙女な由香は、あたしなんかよりもずっと可愛くみえた。

比べられる由香が可哀想なくらいに。








おしゃれしてるのもあるかもしれないけれど・・・いつも以上にキラキラしてる由香がうらやましくなった。







「琴奈、来てくれてありがとう!」


「ううん、由香かわいいじゃん!!これは龍もほっとかないわー・・・」



「そんなことないってーほら行こ!!」





情報どこから漏れてるの・・・って位のギャラリーの人数。



ざっと40人はいるんじゃないかな??






でも由香は、お決まりの場所取りをしてあるみたいで、ずんずんと人込みを掻き分けていく。










到着した場所は、座るにはちょうどいいコンクリートの階段だった。
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