俺にしとけ
目撃
ーそれはないだろ…ー


春休みが終わり、新学期が始まる

「ひかるー、見つけたかぁー」

「いや、まだ…あっあた」

光と日向はクラス表の前で自分たちがどこのクラスかを探していた

「まじ!どこ、何組、同じクラス?」

「俺と日向は2組だ」

「やったな!じゃあ、早速行くぞ」

日向はそう言って光をおいて行ってしまった

(おい、俺をおいて行くのかよ)

そう呆れながら、光も教室に向かった
光が教室のドアを開くと前に亜紀が
立っていた

「あっ、光!おはよー」

亜紀はいつもの笑顔で声をかけてきた

「おはよ、亜紀も2組なのか?」

「そうだよ、よろしくね!」

「おう」

俺はそういい自分の席に着いた


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


一週間後


光は放課後、残って亜紀と書類作りを
していた

「あぁーあ、めんどくせぇのになっち
まった」

「仕方ないでしょー、光が実行委員
決めてる時に寝てるんだから
先生も怒るよー」

男子の実行委員がなかなか決まらない時に寝ていた光が先生に実行委員を押し付けたという訳で
光は実行委員になってしまった

「男子も女子みたいにやりたいやついれ
ば良かったのに」

光がブーブー言っていると亜紀が

「私だって、別にやりたくてやった訳じゃないんだよ」

「じゃあなんで、名乗り出たのさ」

「なかなか決まらないから、しょうが
ないから、やってあげたわけ」

亜紀が偉そうに言ってきた

「ふーん、それはそれは…」

「な、なによ」

「ご苦労さん」

光は馬鹿にするように言った

「なによー!偉そうに」

そんな話をしていたら、あっという間に
資料が出来た

「はぁー、やっと出来た
後は職員室に持って行くだけだな」

「だね!」

資料を職員室に持って行き、仕事が終わった2人は帰ろう廊下を歩いていたその時

「なぁ…いいだろ?」

「ダメだよー」

突然、声が聞こえてきた

「なぁ…今声聞こえなかったか?」

光が小さい声で亜紀に聞いた

「うん、聞こえた。どこからだろう?」

亜紀も何故か小さい声で答えた

「あっちからだよな…行くぞ」

「ラジャー」

面白くなったのか2人は声のする方へと
近づいていった

光は声が聞こえてくる教室をこっそりと
覗いた
すると見えたのは、川崎と女の子が
○○しているところだった

「!!!」

「だれ、誰?」

亜紀が覗こうとしていたところを慌てて
隠す

「いや、誰もいなかったよ」

(そんな、学校でそれはないだろ…)

こんなの見られたら、ヤバすぎる
そう思い光は必死に隠す

「嘘だぁー、だって今も声と物音聞こえ
くるよ?」

「き、気のせいだよ、気のせい!」

「あやし〜、隠してるでしょ?」

(っ…こういう事には鋭いんだよなコイツ)

「隠してなんかねーよ」

「じゃあ、どいて?」

「そ、それは出来ないなー」

「もぉー、焦れったいなぁ、ほーら どいてって!」

亜紀、光を突き飛ばし教室を覗いた

(うっ…ヤベー、どうしよう)

「・・・」

亜紀は静かに黙ったまま覗くのをやめて
光に背を向けた

「…亜紀」




ー嫌な予感は的中してしまったー

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