黄色のチューリップ
その時、啓太が
蹴っていた石を蹴りはずした
「…っぷ、へったくそー!」
「な…ちがう!コレは石が小さすぎただけだよ!
もっとなー…
もっとこんくらいでっかい石だったら
上手くどこまでも蹴れるからな!」
そう言って、見つけた石に足をかけた
「えー?本当~?」
「おー!!見てろよ!」
啓太が思いっきり蹴っ飛ばした石は
目の前の家の犬に当たった
「わ…ちょっと馬鹿!!なにやってんの?!ごめんなさい!」
あたしは飼い主さんに謝った
「いいですよ、大丈夫です」
「ヴヴヴヴ…」
けど犬に言葉が通じるわけがない
犬は威嚇し始めた
「もー、早く!逃げてよ!」
あたし達は走った
犬は開いてた門から暴れたように走ってくる
その犬を追いかけて飼い主さんも走ってくる