その瞳に映りませんように
0.1


別にそれが普通なんだろうけど、もっと開くことできるだろって言いたくなる。


富士山くらい綺麗なものを見たとしても、みんなの7割くらいしか美しさを感じていなさそう。



ほんの少したれ目なのに、優しそうには見えない。


つまらなさそうでけだるそうだけど、冷たいわけでは無さそう。



よくよく見ると、幅は狭いけどまぶたは二重。


黒目は上まぶたに接しているけど、下まぶたからは少しだけ浮かんでいる。



右から左へ視線を移す途中に、いちいち一旦下を見て、


笑う時も正面を見るのではなく、わざわざまつ毛を伏せて涙袋を浮かべる。




――私は、君のその目が好きだ。





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