❮BL❯ 俺はホモじゃないっ
「相変わらず....」
きったねぇとこだ....と俺は溜息をもらす。
そう、ここは体育館裏倉庫前。
俺達3人は掃除道具全般をしっかり手に持ち
準備万端の状態でこの汚い汚い
しかも無駄にデカい汚倉庫くんに挑もうとしていた。
「愛変わらず?」
「お前の頭をまず綺麗にしたい」
「俺の頭の中掃除しても
洸への気持ちは消えねぇから」
....無駄にかっこつけんな殉
イケメンだけに何かかっこいいから悔しいわ。
「さて、早弁」
「ちょい待てっ龍!」
「なんだ?」
キョトンとする龍。
右手に雑巾が3枚かかっているバケツ。
左手に何だか知んないけど
お正月に出すようなめちゃくちゃデカい弁当....
「飯食うのは掃除終わってからにしよーか?」
「....わかった」
ま、掃除終わってからつったら
もう早弁じゃなくて昼飯になるけどなw
「さぁて!掃除すっべーーっ」
殉がまず先に
倉庫の錆び付いて茶色く変色した重たい扉を開ける。
「うわっ、なんだよこのドア!
サビだらけのせいで俺の手サビくさくなったんだけど!」
「そりゃそうだろう」
「馬鹿だなぁ。ゴム手袋しろよ。
何の為に持ってきたんだよ」
「....うるさーいっ!
さっさと入るぞ!!」
そうして俺達は倉庫の中へと
足を進めていったのであった。