❮BL❯ 俺はホモじゃないっ
龍が行った
すぐあと、俺はあることに気付いた....。
その“あること”とは....
そう、コイツ(殉)と2人きりになってしまった、ということだ。
しかも倉庫の中で。
....いや、でも....ね。うん。
付き合ってるって言ってもね
友達の延長線みたいなもんじゃん?
だって俺ら二人共オトコだし。
殉に恋愛感情があるのかそんなの見りゃわかるよ。多分。いや....わかんないかも。
でも例え本当に好きだとしても
それにオレは応えることは
どうやっても出来ないし。
大丈夫。殉だって本当に好きなわけじゃない。
きっと同情なんだ。
俺に“あんなこと”があったから....。
「洸」
殉の声が俺を呼んだ。
考えていたことが考えていたことだけあって
心臓が飛び跳ねる。
「なに?」
「好き」
「....馬鹿やめろよ」
「ちゅーしてっ」
わざとらしく
殉は唇をタコみたいに突き出す。
その姿が少し可愛らしかった。
........いや別にそういう意味じゃないっ