❮BL❯ 俺はホモじゃないっ
龍と洸と殉
「ただいま」
そう言って全く息を切らさずに
走りよってきた龍の手には白い粉?が入ってる袋。
「ご苦労だったな、五十嵐」
殉が妙に偉そうに
腕組みしながら龍を見る。
「お前のためじゃない」
龍は殉をシカトして
その粉を白線引くヤツに補給した。
「よし....」
龍は白くなった手をパンパンと叩くと
ゴホゴホっと咳払いをした。
「おいおい、大丈夫か?
それ目に入ったら失明するとか山猿が言ってたぞ」
「そうなのか?知らなかった....」
「入ってない?平気か?」
「ああ。平気だ、ありがとう」
無表情に俺の顎をつかむ。
「洸...」
「....へ?」
....なんか少しずつ
龍の顔が近づいてくるような....
え....え....え....え?
な、なに?何が起こってんの!!
「ちょい待てえええええええ!!!
五十嵐いいいいいっっ!」