❮BL❯ 俺はホモじゃないっ
第三章

嬉しくない三角関係




「は?」






俺は思わぬ龍のびっくり発言に


間抜けな声を抑えられなかった。




「俺と付き合え、洸。」




「な、え?は?んん?

龍??それ、何言ってんのか....わかってる?」



「わかってる。俺、ゲイなんかもしんねえな。」



苦笑気味な龍は俺を見つめた。





「殉と別れて俺と付きあえよ」






一言。

自信満々....というか潔くというか



正直すぎる。






「はぁっ?絶対だめだぜっ

俺たちは愛し合ってんだから!!

なっ?なっ?そォだよなッ、洸ッ」



殉が大口開いて反撃。



綺麗な八重歯が見えてる。




「....いや、愛し合ってはねえよ?」




「だろォな」と龍。




殉は、怒りが噴火したか何かしんないけど



俺の体に急に抱きついてきた。



ぎゅーってすげぇ力で。




「く、くるしぃ....」




「俺を捨てんなっ(涙

絶対童貞のオマエをきもちく出来んのは

コイツより俺だぜっ」




童貞は関係ねえだろッ!!!



うるせえし、なにゆってんだよ、馬鹿!




「....俺は、男どうしのヤツ、
仕方わかんねえけど....勉強するぞ....」




「そぉゆーのは、勉強しなくていいっ

龍ッ、勉強苦手だし、絶対無理!

しかもその勉強もしてもメシ食えるわけじゃねえんだぞ!」




必死に抵抗。



これ以上話をややこしくすんなっ




「いや、洸が食えるよ」





なにをゆってんだあッ!!!!




龍ッ、殉と考え方似てきてんからッ



やめれーーーーッ!!


....てか龍オマエまさかの童貞じゃないの!?



俺だけなの?童貞俺だけなのッ




 ̄ ̄ ̄ ̄ちょっと置いてけぼりな気分の

成宮 洸 だった....。



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