新撰組〜ずっと一緒にいたい〜
気づいたら天井裏に戻っていた。


さすが監察。


動きが早い。


つーか、いきなり人を呼び捨てって…。


慌ただしい人だったなー。


土「橘?何してんだ?」


ビクウッ


土「あ?どうしたんだ?驚きすぎだろ?」


後ろを振り返れば土方が部屋から出てきて立っていた。


どうやら考え事をしていたため、後ろから来た気配に気づかなかったらしい。


『チッ。土方ごときで驚くなんて…。』


土「おいおい?!なんで舌打ちしてんだよ!」


『お前だろ?監察付けたの。』


土「とうとうお前呼ばりか…。って!なんで気づいたんだ?!山崎は結構な腕前のはず…!」


土方はすごく驚いて声を大きく上げた。


それと同時に疑っているようだった。


普通監察に気づいたからって長州の者だときめるか?


やっぱり馬鹿なのか。


『私は昔から人の気配に敏感なんですよ。少し事情があったので。』

< 39 / 83 >

この作品をシェア

pagetop