新撰組〜ずっと一緒にいたい〜
沖田さんは私の肩に手を置いた。


沖「事情は分かりませんが、ひとまず落ち着いてください。」


『すみません。取り乱してしまいました
。』


沖「大丈夫ですか?」


『大丈夫です。目を冷やしてきます。』


これ以上沖田さんに泣いている顔を見せたくなくて井戸の方へ逃げた。


多分、今の私の目は真っ赤だろうなぁ。


そんなことを思いながら手拭いに水を浸して目に当てる。


冷たい水が頭を冷静にさせる。


でも、


いくら冷静になろうともどうすればいいか分からない。


はぁ…。


私は助けたい。


お梅さんと芹沢さんは覚悟が出来ている。


2人の覚悟を無駄にしていいの…?


でも、2人が居なくなるなんて考えられない。


その日はずっと考えていた。


でも、答えは出なかった。


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