新撰組〜ずっと一緒にいたい〜
1863年(文久3年)8月12日


この日は運命の日。


これで芹沢さんの生死、そしてお梅さんの生死が決まる。


だからこの日はどうしてもそわそわしてしまう。


沖田さんとか土方さんにも何度も「大丈夫か?」とか、「何があったんですか?」とか色々聞かれた。


まぁ、全て「何でもありません。大丈夫です。」って返したけど。


このままじゃあ、確実に"あの事"は行われてしまう。



こんな日に限って芹沢さんは屯所にはいない。


本当にどうしよう。



1人でもんもんと悩んでいると、一人の隊士がバタバタと、走ってきた。


その音に「何事か。」と顔を覗かせる幹部達。


そして隊士が発した言葉は────


隊「大変です!芹沢さんが大和屋に火を放ちました!」


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