新撰組〜ずっと一緒にいたい〜
一緒に行く。と言ったのは野口健司(のぐちけんじ)さん以外の芹沢一派の人達。


そして芹沢さん達は角屋を出ていった。


その後にすぐ土方さん、斉藤さん、沖田さん、山南さんが廁に行くといって出ていってしまった。


四人もいっぺんに出ると怪しまれると思ったけど他の人はお酒や料理や芸に夢中で、気づく様子はない。


気づいても特に気にしていない。


ただ、近藤さんだけが苦い顔をしていた。


芹沢さん…!


暗殺は止めるつもりはない。


芹沢さんも覚悟できてるのにその覚悟を台無しにされたら嫌だと思うから。


ただ、最後に芹沢さんとお梅さんの命が散る所を目に焼き付けたい。


最期の最期まで見届けたい。


そう思って急いで立ち上がり部屋の扉に手をかける。


ふと、近藤さんの方を振り向くと「分かっている。」とでも言うように微笑んでくれた。


外に出ると雨が降っていた。


これも史実通り。


早く行かないと…!


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