❇︎*黒猫さんに導かれて*❇︎



「ごめんなさい、遅れちゃってっ!」


「先生遅刻〜♡♡♡」





東君と衝突した後、

私は授業のチャイムが鳴ったコトに気がついた。


全速力で教室の前に行くと
ドアの前で立ち止まった。


ーーふぅ〜…………

一呼吸整えて、教室に入った。







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チャイムが鳴り終わり

私は授業を終わらせる。



「「「ありがとうございました‼︎」」」




揃えて終わる挨拶が気持ちいい。



その言葉を聞くと、

私の静寂はまたもや遠のくのを感じる。




「せんせぇぇぇぇぇーーーー♡」


私の周りには、5秒もしないうちに

女子生徒が集まりだす。




いろいろな質問をいつもされる。

そして、私は間違えのないように丁重に答えを返す。





けど今日は、私も質問してみた。







「ねぇ、“東君”って子 知らない?」








気になっていた、


彼のコトを。

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