❇︎*黒猫さんに導かれて*❇︎
「ごめんなさい、遅れちゃってっ!」
「先生遅刻〜♡♡♡」
東君と衝突した後、
私は授業のチャイムが鳴ったコトに気がついた。
全速力で教室の前に行くと
ドアの前で立ち止まった。
ーーふぅ〜…………
一呼吸整えて、教室に入った。
****
ーーーーーーーーーーー
********
********
********
ーーーーーーーーーーー
****
チャイムが鳴り終わり
私は授業を終わらせる。
「「「ありがとうございました‼︎」」」
揃えて終わる挨拶が気持ちいい。
その言葉を聞くと、
私の静寂はまたもや遠のくのを感じる。
「せんせぇぇぇぇぇーーーー♡」
私の周りには、5秒もしないうちに
女子生徒が集まりだす。
いろいろな質問をいつもされる。
そして、私は間違えのないように丁重に答えを返す。
けど今日は、私も質問してみた。
「ねぇ、“東君”って子 知らない?」
気になっていた、
彼のコトを。