❇︎*黒猫さんに導かれて*❇︎
私は苦し紛れにその場を抜け出し、
次の授業の準備へと職員室に向かう。
「はぁ…、はぁ……。今日も、か…………」
追いかけられるのは、
話しかけられるのは、
飛びつかれるのは、
突進されるのは、
全て、いつものコト。
毎日の学校での光景であった。
「清原先生も大変ですねぇぇ。」
学年主任の鈴木さん。
いつも、私の心配をしてくれる。
確か、今年で67歳になるそうだ。
私の祖父とは同い年で、
鈴木さんは、
私の第2のお爺ちゃんのように思える。
いろいろな相談にものってくれるし、
いつも助けてもらっている。
鈴木さんといる時は
緊迫とした学校生活も楽しめる。
鈴木さんとの時間は、
ほのぼのとしていて
私が唯一、安らげる時間。