❇︎*黒猫さんに導かれて*❇︎



ーーーキーンコーン、カーンコーン。

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私は、理科の授業を始める。


始めはざわつきのあった教室も、授業の時間になると静かになる。



王様と呼ばれる、

私だからこそできるコトだろうと思う。




私の容姿上、初めての授業ではいろいろな話があがった。




「清原せんせぇぇ! せんせぇぇって、彼女いるんですかぁぁ⁈」


「せんせぇぇ、好きな食べ物は?」
「嫌いな食べ物は?」



「清原せんせぇぇ、今何歳?」






ここで、甘やかしてはいけないと思い
私は、これでもかと言うくらい


冷たい声で、
真顔の顔で言った。



「休み時間と授業の区別くらいつけるようにしてください。」





こうすると、私に興味のある人は必ず口を閉じる。



つまり、女子生徒は授業中に喋ることはない。

私のその授業以来、



私の授業では、皆、真面目に受けてくれる。


そして、私に名前を呼ばれたいが一心に
問題を出せば、


必ずしも、女子生徒の手は
全員と言えるほど挙る。


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