❇︎*黒猫さんに導かれて*❇︎



「清原さん、清原さん‼︎」





職員室の自分の居場所と言える位置に、
私は腰をかけていた。



だから、唐突に呼ばれたその名前に
素早い反応ができなかった。


私は、学年主任の鈴木さんに呼ばれていた。

小走りで鈴木さんの元へと向かう。





「なんでしょうか?」




ニコッと、笑みを浮かべた鈴木さんは、

私に言った。





「実はねーーーーー……」







その話は、私にとって嬉しい報告であった。


< 9 / 21 >

この作品をシェア

pagetop