ふたりだけの秘密を
すると、島崎君は、クスッと笑って、

「だって、君の噂をよく、聞くから。色んな、ね?」

「なっ‼?」

私は、自分の顔が真っ赤になるのを悟った。

すると、

「ま、大体が嘘なんだろうけど。」

いきなり、冷たい声が飛んできた。

「え?」

私が固まっていると、

「あはは、でも、東雲凛は、
変態さんっていうのは、」

「?」

「あながち嘘じゃないかもだけどね。」

「っ‼?」

そういって、手に取ったのは、

「東雲ってさこんなの読んでんだ?」

私の携帯小説だった。

「かっ、カカか返してくださいっ‼」

私が、高台をよじ登ったら、

「よいショット」

「へぁ‼?」


体を持ち上げられた。

「ーっ‼?」

私は、同い年の異性に抱き上げられるのは初めてだから、

パニックで声が出せなかった。

そのまま、強制的に向き合わされ、

「ねぇ、これ、返して欲しい?」

と、いたずらっ子に笑顔で、にやっと笑う。

「っ‼」

きれいすぎて、声がでない。

私は、

「は、い」

と、ぎこちなく答える。

「じゃぁ、」

そういって、彼は、

「その代わりに、俺の彼女になってよ。」

「えっ‼?」

「俺と一緒に、秘密を作ろう?」

「えぇぇぇ‼??
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