ふたりだけの秘密を
第2章
「ど、どうしてそうなるんですか?」

「女の子避け、かな?」

「は?」

「いや、だからね、女の子避け。ダメ?」

私は、落ち着きを取り戻して、

「頼によってどうして、私なんですか?」

と聞けば、

「だって、普通の子だったら、面白くないじゃん?」

「はい?」

「普通の子は大半が、俺に好かれるために媚びてくる。でも、
君は違う。」

「?」

「君は、俺に媚びない。それに、なにより、君とは、前々から、話してみたいなぁ、って思ってたんだよ。」

「!?」

私は、声を出すもも忘れていた。

「で、今日、さっき、そこで、これ見つけて、ラッキィって思った。」

彼はずっとしゃべってる。

「これ、今日の朝に東雲が読んでた本だなって。」

「み、見てたの!?」

「うん。」

戸惑うことなく言い切った彼の顔は、眩しいくらいに輝いてた。

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