ふたりだけの秘密を
すると、

「で、話せるチャンス到来って、思って、話して見たら、」

「うん。」

「気が変わったの。」

「え?」

一瞬で島崎君の表情が変わる。

そして、

「話すだけじゃ物足りないなってさ。」

「ん‼?」

「なんかさ、自分でもよくわかんないんだけどね、
東雲ともっと仲良くなりたいって、
思っちゃった訳。」

「えぇ‼?」

その瞬間私は、自分の口に光両手を当てる。

「何、その府抜けた声、面白すぎ。」

島崎君は楽しそうに笑ってて、その笑顔に心臓が跳び跳ねる。

トクン、トクンって。

不思議な感じ、味わったことのないような。

不整脈?

私は、、自分の胸を押さえる。

苦しいのに、嫌じゃない。

すると、

私を急いで、自分の上から、下ろして、

「大丈夫かっ‼」

と、島崎君が、心配な顔で、私の顔をのぞきこむ。

その瞬間、

ドクンっ‼

「っ‼?」

さっきよりも大きく心臓が跳び跳ねた。

「おかしいな。」

私が、苦笑しながら言うと、

「なにが?
痛いのか?」

私は、

「痛いんじゃなくて、なんだか、
動悸がうって。体は丈夫な方なんですけど、
心臓がトクン、トクンって。
それも、たった今なり初めて。」

と、何か分かるかも知れないと思って、島崎君に言うと、

「…」

島崎君は目を見開いて、硬直。

「どうしたんですか?」

私が問いかけると、

「はっ、い、いや、何でもない。き、きっと、大丈夫だよ、」

それだけいって、

「あ、もうすぐ六時間目終わるよ‼早く、教室戻ろう‼」

といって、私の手をぎゅっと握って、屋上を後にした。
当然、教室で、一緒に怒られたことは言うまでもない。
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